寒暖差疲労
2017年10月14日 08:10更新
専門外来コラム
寒暖差とは、気温の差です。前日比で、10/12木曜と13金曜では10℃前後の差が出ています。
人間が生きていくためには、体内を外の環境から、適切に保つ必要があります。気温も人間に与える影響は大きいです。自律神経が、気温に対して適切に反応をします。
- 外気温が高いとき:体内から熱を逃がすために、発汗を促します。副交感神経が優位になります。
- 外気温が低いとき:体内の熱を外に逃がさないために、末梢での血流が低下します。交感神経が優位となる。
寒暖差疲労とは、
寒暖差の大きい(通常は前日比から5℃以上の変化)環境にいると、自律神経の働きにより、体内を一定の状況にしようとエネルギーを消費することになります。このエネルギー消費が大きくて、疲労が蓄積した状態を寒暖差疲労といいます。
温度差は、体にとってはストレスですが、それが適切に対応出来ているときは、問題はあまり起きません。
それが対応出来ない、寒暖差疲労になると、①体が冷える(四肢→腹部→体全体)、②肩こり、首こり、頭痛、③めまい、④食欲不振、⑤布団から起き上がれない、⑥気分が落ち込むなど様々な症状が出ます。
体内のエネルギー消費が必要以上に進むことによる寒暖差疲労の中でも、冷え症になってしまうことが問題となります。
寒暖差チェックシート:
・暑さ、寒さが苦手
・エアコン(冷房、暖房)が苦手
・周りの人が暑いのに、自分だけ寒い。長袖が常に手放せない。
・顔がほてりやすい、全身がほてりやすい
・温度差が強いと、頭痛や肩こり、めまい、だるさ、関節痛、喘息、下痢などの様々な症状がでる。
・熱中症になったことがある、近い状態になったことがある
・季節の変わり目に、体調不良になる
・冷え症がある
・温度が一定の環境にいる時間が長い(オフィス、自宅でも一日中エアコンをつけている)
・代謝が悪い、体がむくみやすい。
1~3個で軽症
4~6個で中症
7以上で重症
当てはまる方は要注意です。次回のブログでは、対策方法をご紹介します。
前へ:«
気象病の方は、今日から注意されて下さい。
次へ:
寒暖差疲労、冷え性の対策に対して »
▶Blogトップ
アーカイブ