気象病と気圧の関係について



気象病と気圧の関係について

2017年10月2日 19:09更新
専門外来コラム


気象病の中でも気圧が最も重要な要因となります。

そのため、今日は気圧の話しをしていきます。

 

気圧(大気圧)というのは、地球の表面を覆っている空気の圧力です。ほぼ1気圧の中で私たちは生活しています。普段の生活ではあまり感じることはありません。

しかし、1平方㎝あたりの面積に約1㎏、1平方mに換算すると10tの重さが加わっています。体には何トンもの圧力が加わっていますが、つぶされることはありません。これは、外からの圧力と体内からの圧力が釣り合っているからです。バランスを保っているため、気圧が変動すると、体もその影響を受けます。

 

気圧は体のどこで感知しているのでしょうか?

気圧は、耳の奥にある内耳で、感知していると報告されています。

内耳は、三半規管と蝸牛(カタツムリの形をしている)から成り立っております。図は、気象病外来のページを参照されて下さい。

飛行機に乗ったりして、高度が変化する(気圧の変化)と耳の調子がおかしくなるのが分かりやすい一例です。

 

気圧の変化→内耳で感知→内耳につながっている前庭神経(平衡感覚に関係している)→脳。

その後、脳→視床下部に中枢がある自律神経(交感神経や副交感神経)のバランスが崩れる→様々な症状が出現。

というような流れになっています。

 

このように目に見えない気圧の変化を内耳で感じているわけです。

その気圧の変化に敏感な方は、気象病の症状が出やすくなります。

 

また明日以降に、続きを載せていきます。

 





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