監修本「不調にさよなら!自律神経を整える50のこと」



監修本「不調にさよなら!自律神経を整える50のこと」

2024年5月20日 15:17更新
専門外来コラム


監修本「不調にさよなら!自律神経を整える50のこと」発売中です

 

5月も暑さ・寒暖差、気圧低下など例年とは異なる気候が続いています。年々、1年を通して自律神経の乱れやすい気候や環境になってきていると感じます。最近では、「なんとなく辛い」、「お休みの日はぐったり…」という人も増えているのではないでしょうか?

この時期になると恒例になってきました、宝島社さんから出させて頂いているムック本の自律神経シリーズ、最新刊「不調にさよなら!自律神経を整える50のこと」です。この本では、自律神経のケアにつながる小さな習慣を50個集めました。小さなことでも、これらが習慣になって積み重なると日々のすごしやすさが増していくと思います。少し内容を紹介していきます。

 

・自律神経を整えるには「当たり前のこと」が大切

自律神経のケアをするには、特別な治療というよりも「当たり前のこと」が大切になります。たとえば、朝起きて、食事を摂り、適度に体を動かし、夜はゆっくりお風呂に使って寝る。一見、当たり前すぎる一日ですが、このように過ごせている方はどのくらいいるでしょうか?忙しい生活のなかで、当たり前のことを当たり前のように行うのは意外と難しいと思います。すでに定着してしまっている生活習慣を直していくことは、最初は大変なことかもしれませんが、一歩踏み出してしまえば良い循環になっていきます。50項目あるのでできそうなものからやってみるのも良いでしょう。

 

・「体」「食べもの」「生活習慣」「メンタル」の4方向からアプローチ

 

  • 体からアプローチ―11key words―

自律神経が乱れている人の中には、全身の筋肉が凝り固まっていたり、体が過度に緊張していたりすることが多いです。全身が凝っていると、血流が悪くなりますし、首肩こりはさまざまな不調を招きます。自律神経も交感神経が過剰にはたらきやすくなり、体がうまく休息モードにならずに疲労が溜まっていくでしょう。体のアプローチは、主に運動の要素です。運動と言っても、簡単なストレッチや背骨のゆがみをリセットできるような動きなど、すぐにできるものです。動くことで体に巡る酸素と血液が良くなっていくと、「なんとなく」不調だった体もすっきりしていくと思います。

 

  • 食べもの—8key words—

自律神経を整えるのに、腸内環境が整っているかどうかはとても重要なポイントです。幸せホルモンと呼ばれているセロトニンは、気分を安定や睡眠の質に関わっています。セロトニンのレベルが適切に保たれていることは、自律神経のバランスを整えるために必要です。そのセロトニンは、実は9割が小腸で作られています。食事の内容ももちろん大切ですが、食べ方や食べる量などにもコツがあります。食べ物だけでなく、水分の摂り方にもご注目頂きたいです。

 

  • 生活習慣―14key words―

生活のなかのほんの小さな工夫が、私たちの調子を左右することもあります。たとえば、入浴する時間。体調を整えるのにとても重要になるのは、睡眠の質です。睡眠によってその日の疲れやストレスがリセットできれば、朝が起きられない症状や倦怠感などが起きにくい、タフな体に近づくでしょう。入浴する時間を眠る90分~120分前にすると、体が冷めていくタイミングで自然と眠ることができますし、深く眠ることができます。

 

  • メンタル―17key words―

心がすっきりとしていると、体調も良く感じることはありますよね。心と体は連動していますので、心のケアは体調を維持する上で欠かせません。自分の心を癒すアイテムはたくさん持っているに越したことはないでしょう。幸福な人の8割以上は趣味があると言われています。毎日仕事や学校、どうしても家事育児に追われてしまう方も多いと思いますが、気分転換やストレス発散のヒントを載せているのでぜひ参考にしてみてください。

 

タイプ別診断を使って自分に合った対処法を

今回のムック本では、A・B・Cのタイプ別診断と、タイプ別の対処法をご紹介しています。Aは体こわばりタイプ、Bは睡眠トラブルタイプ、Cはストレス過多タイプです。体こわばりタイプは、筋肉の過緊張や悪い姿勢が自律神経に負担をかけている方です。不調の方はデスクワークや運動不足などで筋肉が凝っており、骨格のゆがみが大きいことがあります。緊張しきった身体をほぐし、リラックスしやすい状態にすることで自律神経への負担を減らしていきましょう。

 

睡眠トラブルタイプは、睡眠の質の悪さや睡眠不足が心身の大きな負担になっているパターンです。休息がうまくいっていないと、それがストレスとなって自律神経にも大きな負担をかけています。反対に、自律神経の乱れが睡眠のトラブルを引き起こしていることもあります。たとえば、朝起きて日光を浴びる習慣をつけるだけでも、体内リズムをリセットして睡眠の質を高めることができます。

 

最後に、ストレス過多タイプ。これは、精神的なストレスが自律神経に負担をかけているパターンです。精神的にストレスを抱えていると、人間の体は生命の機器を感じるスイッチが入り、交感神経が過剰に優位にはたらきます。私たちの生活にメンタル面のストレスは付きものかもしれませんが、今日のストレスは今日のうちにリセットしておくと良いですね。メンタルのケアこそ十分すぎるくらいこまめに行うことをお勧めします。

 

参考:「不調にさよなら!自律神経を整える50のこと」





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