寒暖差アレルギーについて
2017年11月13日 07:53更新
専門外来コラム
今日の朝も寒いですね。
11/13月曜は、午前中はまだ晴れていますが、気圧は午前から少し下がってきそうです。雨も降りそうな予想になっています。明日まで、雨は降る可能性が高いようです。
さらに気をつけないと行けないのは、雨が降った後寒気が南下してくるようです。
気温がより下がってくる可能性があり、ご注意されて下さい。
寒暖差アレルギーについて簡単にまとめました。
1:寒暖差アレルギーとは
温度差が大きいときに引き起こされる症状です。アレルギーとなっていますが、実際にはアレルギー反応ではなく、自律神経の乱れに伴う反応です。正式病名としては血管運動性鼻炎になります。
2:症状
起きやすい症状は、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、咳。その他、不眠、イライラ、倦怠感、食欲低下、皮膚の痒みや湿疹などです。
自律神経は、周りの環境に対して体を自動調整します。寒い場所では、血管が収縮します。暖かい場所では、血管が拡張します。
自律神経が、適切な対応が出来るのは大体7℃以内と言われています。
7℃以上の気温差で鼻粘膜の血管が拡張して鼻粘膜が浮腫して、アレルギー様の症状が出ます。春や秋などの寒暖差が強くなるときに出やすい。しかし、最近では夏(室内がクーラーで冷えている)や冬(室内で暖房が効いている)の室内外の温度差が強い場所でも起きやすくなります。
3:感染症、アレルギー性鼻炎との違い
・感染症は、咽頭痛や発熱、粘稠性の鼻水、咳嗽などを伴います。
・アレルギー性鼻炎は、スギやダニ、ハウスダスト等の原因物質が鼻粘膜に付着することで発症します。眼の痒み、充血、涙などの眼の症状を伴うことが多いです。
寒暖差アレルギーは、検査をしても特に以上は見つかりません。眼の症状も出ることは少ないです。こちらは眼の症状は
4:対策
- 洋服をうまく調整して、寒暖差を減らす。
- マスクを使用して、寒暖差を減らす。冷たい空気が鼻・喉に直接来ないようにするため。
- 簡単にできるストレッチやマッサージ、ツボ押しなどを行う。
- 生活リズムを乱さないようにする。
- 夜寝るときに、首が冷えるので、首回りの防寒対策を行う。
- 40℃前後のお湯で体を暖める。
- 精神的なストレスを貯めないようにする。
5:投薬治療について
・内服薬:抗アレルギー薬の内服。アレルギー性鼻炎の時に出る飲み薬です。種類は、色々ありますが、副作用としては、眠気やだるさが出現することが多いです。
・点鼻薬:これには、大きく分けて2種類あります。血管収縮作用のあるものと、ステロイドです。血管収縮作用のあるものは、即効性がありますが、用法用量を守り、長期間使用しないようにしましょう。使用過多による、鼻粘膜が肥厚し、鼻粘膜の血管が広がってしまう、点鼻薬性鼻炎となってしまうことがあります。その際には、耳鼻咽喉科さんへの受診が必要となります。
自律神経失調症の疑い、気象病の方は、寒暖差アレルギーの症状の方は多いです。これは、自律神経が乱れがちなだと、寒暖差の影響を受けやすくなってしまうからです。
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