肩こり、首こり外来


肩こり、首こり外来(自律神経失調症や更年期障害):以下では、肩こりと総称させて頂きます。

日本人で最も多い自覚症状としての、肩こりと腰痛があります。
肩こりは、頭痛、手の痛みやしびれ、めまい、ふらつき、動悸、全身倦怠感、いらいら、不眠、消化器症状(胃痛、下痢、便秘)などの原因ともなっています。
たかが肩こりと思われる方もいらっしゃると思いますが、様々なつらい症状の原因の一つなのです。それを改善することを目的とした外来です。

肩こりのメカニズムを簡単に説明させてください。

肩こりは現代病と考えられます。人間の脊椎はS状カーブを取っていることが理想なのです(ばねがクッションとなるようにS状も)。しかし、家事や仕事、パソコン、スマートフォンなどの使用で体が前傾姿勢や猫背、首下がりの状態となることで、頚椎の状態がストレートになってしまいます(ストレートネック)。
頭を支えているのは首ですが、その中でも後ろにある僧帽筋などが主に支えております。
ストレートネック(もしくはそれに近い状態)になってしまうと、筋肉への負担は増えます。血流の流れやリンパ液の流れも悪くなってしまいます。
それらの状態が、短時間で起こってしまえば、とても辛いでしょう。しかし、時間をかけてなっていく場合には、症状はゆっくりなのです。そのため、肩こりが原因で起きている症状とは見過ごされている事があります。

頚椎の中には、空洞があり頚髄と呼ばれる脳から続く脊髄があります。そこには、交感神経、副交感神経が存在しております。交感神経とは活発な状態に働きやすく、副交感神経は安静な状況で働きやすいです。そのバランスは、体内で自動的に調整をしています。しかし、肩こりがあるとそのバランス機能が働きにくくなるのです。そうすると、上記の症状が出現します。

特に最近では、自律神経失調症や更年期障害と診断され、苦しんでいる方がとても多くなっております。 私の臨床経験では、更年期障害と診断された方でも、肩こりを改善することで、更年期障害の症状が改善することを、経験しております。

肩こりに伴う症状に対しての治療はあまり進んでおりません。その理由の一つとして、命に関わらない事が多く、症状も自然軽快するなどが挙げられます。
症状があり医療機関を受診され肩こりが原因と診断された場合には、痛み止めや筋肉を柔らかくする薬、湿布薬などが処方されます。一時的には効果がありますが、根本的な治療とはなりません。整体や針などは理屈から考えても、効果があります。しかし、時間がない、金銭的負担があるなどの理由で継続できない場合があります。

この外来では、姿勢(座位、歩行時)、生活環境、仕事状況、就寝時の枕などの様々な要因をお聞きします。その後、神経学的診察(特に首や肩、肩甲骨周辺の触診が重要です)をします。必要な場合には、頚椎レントゲンなどを施行します。

肩こりが原因と診断した場合には、姿勢の矯正、簡単に出来るマッサージやストレッチ、運動などの指導をさせて頂きます。内服薬や外用薬の併用も行います。痛みに対しての麻酔注射なども行います。色んな方法がありますが、ご本人さんの状態に合わせて、組み合わせて治療を行っていきます。

肩こり外来での経験としては、症状の強さが100%ある方で、指導を継続して頂いた場合には1-2週間程度で50-60%位に改善する方が多かったです。それくらいに軽減した場合には、日常生活への支障はなくなります。

自分自身の状態を理解し、そこに適切なアドバイスをさせて頂き、一緒に実践できればきっと良くすることが出来ます。

当てはまる症状がある方は、是非一度ご相談ください。


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