2017 10月



気象病になりやすい方の特徴

2017年10月7日 08:34更新
専門外来コラム


明日、10/8日曜からは急速に天気が回復する(気圧も上がり、気温も上昇しまう)ので、その時も注意が必要です。

 

今日は、気象病になりやすい方の特徴をお話ししたいと思います。

 

気象病は女性がなりやすいと言われ、当院でも女性が多い。女性7:男性3の比率。

年齢は、小学生~80代までと幅広く。小学校高学年くらいから症状ありの方も多い。

女性は20代~30代がピーク、男性は30代~50代がピーク。

小学校から高校生くらいまでは、朝に調子が悪いことが多く、血圧も低いため、起立性調節障害の診断を受けている方も多い。起立性調節障害の治療を受けても改善していない方は、高い確率で気象病の事が多い。

 

男女ともに、デスクワークを長時間されている方の比率が高い。スマホの時間が長い。

冷暖房がしっかり効いている環境に長時間いることが多い。

姿勢が悪い。

歯のかみ合わせが悪い。

ストレスが強い。

運動をほとんどしない。

運動の種類では、歯をくいしばる状態が長いスポーツの方は起きやすい。

ムチウチなどの外傷を首に受けたことがある。

女性は、排卵日や生理周期でより症状が増悪する。

他にも様々な要因もあります。

次回以降のブログでは、もう少し分かりやすくチェックリストにしたのを載せたいと思っております。



明日から天気が崩れる予報になっていますのでご注意を

2017年10月5日 17:31更新
気象病、寒暖差疲労の週間予想


明日10/6金曜からの天気について

 

西日本から天気が下り坂になっています。前線を伴った低気圧で湿度も高いようです。

関東地方でも大雨が降りやすくなります。

10/6金曜と7土曜は天気が悪く、8日曜と9月曜と天気が良くなりそうです。

 

そのため、

  1. 気圧の変化が強く
  2. 湿度も高く
  3. 寒暖差も強く

なることが予測されます。

 

この状況が揃っていると気象病の方は、より症状が強く出やすいので注意されて下さい。



自律神経と気象病

2017年10月4日 22:03更新
専門外来コラム


今回は自律神経の話をしたいと思います。

 

自律神経は、脳の中にある視床下部という部分から始まり、全身へと信号を出し、体の中の恒常性を維持しています。自律神経の機能があることで、生命維持ができ、環境への対応が出来ているのです。

 

自律神経には、交感神経や副交感神経の2種類があります。これは互いにバランスを取っています。

交感神経は、緊張している時や、運動した時に優位に働きます。血圧を上げたり、脈を速くしたり、呼吸を速くしたり、胃腸の動きが悪くなります。交感神経は、緊張しているときやストレスを感じるときに優位になります。

副交感神経は、リラックスしている時や寝ている時に優位に働きます。血圧を下げたり、脈を遅くしたり、呼吸を遅くしたり、胃腸の動きを活発にします。副交感神経は、寝ているときや、休んでいるとき、リラックスしているときに優位になります。

 

現代人は様々なストレスにさらされており、交感神経が優位に立つことが多くなっております。

自律神経が乱れた状態を、自律神経失調症といいます。

頭痛、めまい、吐き気など胃腸の不調、微熱や低体温、全身倦怠感、血圧不安定、動悸、気分の落ち込み、天気が悪いと不調(気象病)など様々な症状がでます。

 

自律神経は周辺環境に左右されます。気圧を含めた気象の変化にも、自律神経は左右されることになります。

○気圧センサーが過敏になって、自律神経が乱れて症状が出る。

○自律神経が乱れているから、気圧センサーも乱れる。

このように相互関係があるものと考えております。

 

実際に、当院では気象病+自律神経失調症の両方の症状をお持ちの方が多いです。

 

 



気象病と気圧の関係について

2017年10月2日 19:09更新
専門外来コラム


気象病の中でも気圧が最も重要な要因となります。

そのため、今日は気圧の話しをしていきます。

 

気圧(大気圧)というのは、地球の表面を覆っている空気の圧力です。ほぼ1気圧の中で私たちは生活しています。普段の生活ではあまり感じることはありません。

しかし、1平方㎝あたりの面積に約1㎏、1平方mに換算すると10tの重さが加わっています。体には何トンもの圧力が加わっていますが、つぶされることはありません。これは、外からの圧力と体内からの圧力が釣り合っているからです。バランスを保っているため、気圧が変動すると、体もその影響を受けます。

 

気圧は体のどこで感知しているのでしょうか?

気圧は、耳の奥にある内耳で、感知していると報告されています。

内耳は、三半規管と蝸牛(カタツムリの形をしている)から成り立っております。図は、気象病外来のページを参照されて下さい。

飛行機に乗ったりして、高度が変化する(気圧の変化)と耳の調子がおかしくなるのが分かりやすい一例です。

 

気圧の変化→内耳で感知→内耳につながっている前庭神経(平衡感覚に関係している)→脳。

その後、脳→視床下部に中枢がある自律神経(交感神経や副交感神経)のバランスが崩れる→様々な症状が出現。

というような流れになっています。

 

このように目に見えない気圧の変化を内耳で感じているわけです。

その気圧の変化に敏感な方は、気象病の症状が出やすくなります。

 

また明日以降に、続きを載せていきます。

 



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